何となく気分が落ち込んでいる、仕事や好きなこともやる気が起きないほどの不調は誰もが経験するものです。通常は数日で回復してまた以前のような状態に戻りますが、症状が2週間以上経っても続いてみられるようであればうつ病の可能性があります。
何となく気分が落ち込んでいる、仕事や好きなこともやる気が起きないほどの不調は誰もが経験するものです。通常は数日で回復してまた以前のような状態に戻りますが、症状が2週間以上経っても続いてみられるようであればうつ病の可能性があります。
統合失調症は、脳の様々なはたらきをまとめることが難しくなる病気です。幻覚や妄想などの症状が特徴で、思考、気分、行動が影響され、日常生活に支障をきたします。発病の早期の段階から、適切な治療を受けずにいると、病が長期化し、その後の社会適応も難しくなることがあります。現在では、治療効果の高い様々な薬物が開発されており、早期に薬による治療を開始して適切に継続すれば、回復も期待されるようになってきました。
パニック障害では、思いもよらないときに突然、息切れや息苦しさ、動悸、めまいなどがあらわれ、強い不安を伴うパニック発作が生じます。パニック発作が繰り返しみられるうちに発作が生じることに対する”予期不安”や発作が生じる状況に対する”広場恐怖”を感じるようになり、日常生活に支障をきたすようになってしまいます。進行するとうつ状態やうつ病になってしまう場合もあります。
大勢の方の前で話しをしたり、初対面の方と会う時、誰もが緊張するものです。しかし、人前で恥ずかしい思いをするのではないかと異常なほどに不安を抱えてしまい、生活に支障をきたしてしまうのが社会不安障害です。 そのような場面に遭遇すると紅潮、発汗、どもり、下痢、腹痛などの症状がみられます。このような症状が続くとまた起こるのではないかと不安になり人が集まる場所を避けるようになります。そうなると学業や仕事などの社会生活に支障をきたしてしまいます。
睡眠障害とは実際の睡眠時間の長短にかかわらず睡眠不足感が続く、日常生活に支障をきたす状態のことをいいます。 睡眠時間は個人差が大きく、短い睡眠時間で足りる方や8時間以上眠らないとダメな方もいます。また、加齢とともに眠りが浅くなったり朝早く目が覚める傾向にあります。
誰でも年齢とともに、もの覚えがわるくなったり、人の名前が思い出せなくなったりします。こうした「もの忘れ」は脳の老化によるものです。しかし、認知症は「老化によるもの忘れ」とは違います。認知症は、何らかの病気によって脳の神経細胞が壊れるために起こる症状や状態をいいます。そして認知症が進行すると、だんだんと理解する力や判断する力がなくなって、社会生活や日常生活に支障が出てくるようになります。